智歯周囲炎の痛みのピークはいつまで続く?炎症の原因や治療法について解説します

この記事の監修者

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田中 宏幸/歯科医師

医療法人樹翔会 名古屋RD歯科クリニック院長。歯科医師歴20年以上。
患者様一人一人に「最良のオーダーメイド治療」を提供すべく、様々なニーズや症例に合わせた自由診療システムを採用している。
所属学会
日本小児歯科学会、日本再生医療学会、日本インプラント学会、日本顕微鏡歯科学会、日本臨床歯科CAD/CAM学会など
メディア情報

・読売テレビ「かんさい情報ネットten.」

https://youtu.be/FYxGh2_lbls

・歯科業界のコミュニケーションマガジン「Dentalism」

https://www.satsuki-dc.com/wp-content/uploads/2021/09/45b56eaa7eb00975f093afa75bda7c3a.pdf

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名古屋市の歯医者|名古屋RD歯科クリニック

親知らずに痛みを感じる方の中には、このように疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。
本記事では、智歯周囲炎の痛みのピークや原因、応急処置や治療法について解説します。

 

智歯周囲炎の痛みのピークはいつまで続く?

智歯周囲炎の腫れや痛みのピークは、炎症が起こってから3〜4日頃にくるといわれています。1週間程度経過すると症状が治まることもありますが、場合によっては炎症が顎の骨まで及び、入院が必要になるケースもあるでしょう。
日本歯科医学会連合(住友雅人理事長)の「『歯科診療における緊急と判断する治療』に関する考え方」によると、急性の智歯周囲炎は「緊急対応を必要とする」とされています。炎症が悪化する前に早期受診が必要といえるでしょう。

 

引用:日本歯科新聞「学会連合「治療の緊急性」で見解/患者の状態踏まえた判断を」

 

智歯周囲炎の痛みがピークに達したときの応急処置の仕方

智歯周囲炎の痛みがピークに達し、我慢できない場合は、以下の応急処置を行いましょう。

 

  • うがい薬で消毒する
  • 腫れを冷やす

うがい薬で消毒することで感染対策を行い、腫れを冷やして少しでも痛みを和らげましょう。

 

うがい薬で消毒する

殺菌作用が強く、刺激が少ないうがい薬を使いましょう。ただし、アルコール成分の強いうがい薬などは痛みが増す可能性があるためおすすめできません。
うがいをする場合は、イソジン®やコンクールなどのうがい薬がおすすめです。

 

腫れを冷やす

親知らずの炎症で頬の内側が痛いと感じ、腫れや痛みがひどい場合は、患部を冷やすことで和らぐ可能性があります。
痛みや腫れが和らぐまで、冷えピタや濡れた状態のタオルなどで腫れている方の頬を押さえておきましょう。

 

智歯周囲炎の症状

智歯周囲炎の主な症状は以下の通りです。

 

  • 痛みが出る
  • 口が開けづらくなる
  • 物を飲み込みづらくなる
  • 熱が出る
  • 腫れる

上記のような症状が出た場合は、速やかに歯科医院を受診しましょう。

 

痛みが出る

親知らずの周囲に痛みを感じるようになります。また、悪化すると喉の奥まで痛みが広がる場合があるでしょう。

 

口が開けづらくなる

親知らずの炎症が酷くなると、口を動かすだけで痛みが生じるようになります。最悪の場合、口が開けられなくなるおそれがあるでしょう。

 

物を飲み込みづらくなる

親知らずの炎症が広がり、喉に痛みが生じるようになると、食べ物を飲み込むのが難しくなります。その結果、水分補給や食事を避けるようになると、栄養失調や脱水症状を引き起こすおそれがあります。

 

熱が出る

親知らずの炎症により、リンパ腺が腫れ、親知らずの周囲で熱が生じるおそれがあります。症状が進行すると全身にも熱の影響が出始め、発熱が続く場合もあるでしょう。

 

腫れる

親知らずの周囲の歯茎に炎症が生じ、歯肉が腫れるおそれがあります。また、これに伴って、痛みや口臭なども生じる場合があるでしょう。

 

智歯周囲炎を治療する方法

智歯周囲炎の痛みや炎症を改善するために、市中の歯科医院では、以下のような処置が施されます。

 

  • 抗生物質を使用する
  • 歯肉を切る

一般的にまずは、炎症を抑える目的で抗生物質が用いられます。その後、細菌感染リスクを減少させるため、歯肉を切除する場合もあります。

 

抗生物質を使用する

親知らずの炎症により、腫れや痛み、口が開かないなどのトラブルが起きた場合は、抗生物質を使用する必要があります。炎症部分に抗生物質を塗布することで、痛みや腫れなどの症状の改善を図ります。

 

歯肉を切る

親知らずの炎症が治まったのち、親知らず周囲の歯肉切除が行われる場合があります。これは、周囲に細菌が溜まらないようにするためです。細菌の蓄積が、さらなる炎症の原因となることがあります。

 

智歯周囲炎の炎症を予防する方法

 

親知らずの腫れや痛みを防ぐためには、炎症を起こさないことが大切です。親知らずの炎症を予防するには主に以下のような方法があります。

 

  • 親知らずを抜歯する
  • 丁寧に歯磨きをする
  • 生活習慣を整える

薬を飲んで親知らずの炎症を抑えても、親知らずが存在し続ける限り、再発する可能性があります。そのため、炎症がおきる可能性が高い生え方(横向きや斜めに生えている)をしている親知らずは、歯科医院で抜歯を推奨されることがあります。
とはいえ抜歯をしたからといって油断せず、丁寧に歯磨きする習慣を継続することが大切です。毎日必ず歯磨きして、口の中全体をしっかりケアしておきましょう。
また、生活習慣を整えておくことも大事です。栄養バランスを考慮した食事をとり、日頃から十分な睡眠時間を確保しましょう。ストレスや疲れを溜め込まないよう、適度にリフレッシュすることも大切です。

 

抜いてしまう親知らずの細胞を保管するという選択肢も

抜いてしまう親知らずには、再生医療などへの応用が期待される幹細胞が豊富に含まれており、国内ではこの幹細胞を冷凍保管するサービスも始まっています。抜く親知らずを捨ててしまうのではなく、未来のために冷凍保管する、という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

智歯周囲炎の腫れや痛みのピークは、炎症が起こってから3〜4日頃にくるといわれています。痛みや腫れが我慢できない場合は、以下の応急処置を行うとよいでしょう。

 

  • うがい薬で消毒する
  • 腫れを冷やす

智歯周囲炎の主な症状は以下の通りです。

 

  • 痛みが出る
  • 口が開けづらくなる
  • 物を飲み込みづらくなる
  • 熱が出る
  • 腫れる

上記のような症状が出た場合は、速やかに歯科医院を受診しましょう。智歯周囲炎が起こった場合の治療法としては、抗生物質を飲み、炎症を抑える方法が挙げられます。また、細菌感染を防ぐために、歯肉を切る必要も出てくるでしょう。
親知らずの腫れや痛みを防ぐためには、以下のような予防策で炎症を起こさないようにすることが重要です。

 

  • 親知らずを抜歯する(歯科医師に相談)
  • 丁寧に歯磨きをする
  • 生活習慣を整える

日頃から口腔ケアを徹底し、十分な睡眠時間の確保やストレス対策にも気を配っておきましょう。

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